プロローグ

7/8

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
 レコーディストが自動でアカシックタブレットにアクセスすることができれば話は別だが、アカシックタブレットにアクセスすることができるプログラムなぞ存在しないので万に一つありえないとされている。  そんなわけで政府管理の下霧島の研究所にてレコーディスト開発が行われていた。  これが大量に生産されればリーディスト達を危険な戦場に送り出すこともない。  政府からすればこれは画期的な発明であることは間違いなかったが、カインや悦子たちを含めたリーディスト達からは猛反対を受けていた。  なぜならイブの魂をレコーディストに入れることは一人の人間を造ることなんら変わらないというのがリーディスト達の主張である。  しかし、研究者から言わせれば形は違えどリーディストのやっていることは自分たちのやっていることと何も変わらないのだとか。  双方の上層部の意見が平行線のままレコーディストの開発は行われたが、結局この開発でレコーディストにアカシックタブレットの情報を記録するために協力してくれるリーディストは現れずに計画は頓挫に終わろうとしていた・・・・・
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加