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仕事も普通にこなし、満たされていない事に慣れ始めた俺。
予測不可能な所で事態は起きた。
仕事で俺をよく指名してくれた“麗奈”(まな)というキャバ嬢。
年齢は俺の1コ下。
ミルクティー色した盛った髪が印象的で、目はぱっちり二重でアイラインが濃く引かれている。
最初は客という意識で接してたし、女として興味を持った訳でも無かった。
でも、体を求めて来ない彼女に居心地の良さは感じていた。
いつも決まって2時間、話をするだけだった。
それがある日、彼女から告白を受ける事となる。
『アユムの仕事、理解してるつもり。でも好きなの。邪魔しないから付き合って欲しい。』
俺も一人は淋しかったし、同じ夜の仕事という共通点。
今まで嫌だった仕事内容、仕事を楽しいと思っていない事、アンダーグラウンドに生きるお互いの事を話して来た間柄だ。
断る理由も無く、俺は快諾した。
そして麗奈との交際がスタートした。
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