345人が本棚に入れています
本棚に追加
付き合って1ヶ月ちょっと経った頃、麗奈が提案してきた。
『アユムと一緒に住みたいな。』
言われて、はっ!とした。
そうか!一緒に住むという進展があるのか!
麗奈と一緒に住めるなんて幸せだ。
俺は二つ返事をした。
新しく部屋を探す話も出たが、敷礼が掛かるのは勿体ない。
マンションの間取りは俺の部屋の方が広い。
よって、麗奈が俺のマンションへ越して来る事になった。
引っ越し当日、麗奈は予測以上の荷物と一緒に業者のトラックで現れた。
部屋に搬入し、荷物を片付け終わったのは日付が変わって2時間半過ぎた頃だった。
夜型人間の二人が朝から引っ越し作業だ。
疲れていない訳がない。
食事も摂らず、寝る事にした。
後ろから抱きしめる様に、くっついて寝ようとした俺は、麗奈にムラっとした。
疲れが手伝って欲情した様だ。
しかし、頭の中では抵抗を感じ、葛藤が思考を巡らせる。
無意識に触った麗奈の胸は下着を付けていない感触。
手を動かすと、反応を声で返す麗奈。
俺は麗奈の声で我に返り、手を止めた。
どうしても一線を越えられなかった。
最初のコメントを投稿しよう!