初恋

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付き合って1ヶ月ちょっと経った頃、麗奈が提案してきた。 『アユムと一緒に住みたいな。』 言われて、はっ!とした。 そうか!一緒に住むという進展があるのか! 麗奈と一緒に住めるなんて幸せだ。 俺は二つ返事をした。 新しく部屋を探す話も出たが、敷礼が掛かるのは勿体ない。 マンションの間取りは俺の部屋の方が広い。 よって、麗奈が俺のマンションへ越して来る事になった。 引っ越し当日、麗奈は予測以上の荷物と一緒に業者のトラックで現れた。 部屋に搬入し、荷物を片付け終わったのは日付が変わって2時間半過ぎた頃だった。 夜型人間の二人が朝から引っ越し作業だ。 疲れていない訳がない。 食事も摂らず、寝る事にした。 後ろから抱きしめる様に、くっついて寝ようとした俺は、麗奈にムラっとした。 疲れが手伝って欲情した様だ。 しかし、頭の中では抵抗を感じ、葛藤が思考を巡らせる。 無意識に触った麗奈の胸は下着を付けていない感触。 手を動かすと、反応を声で返す麗奈。 俺は麗奈の声で我に返り、手を止めた。 どうしても一線を越えられなかった。
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