満たされた時間

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片付けた後、お茶を飲んでいると胃が刺激されたのか、麗奈の空腹を訴える音が鳴った。 『腹減ったよなー。ご飯食べに出るか。』 『あははは。聞こえてたか(笑)アユムはお腹空いてる?』 『実は、車乗ってる時から腹減ってたんだよね(笑)』 『えーッ!言ってくれれば良かったのに!』 『いや、雨で視界が悪かったから、何あるか分かんなかったし、取り敢えずチェックインが先だと思って(笑)』 麗奈は、そうだね、と笑いながら答え、部屋から出る準備を始めた。 時間は14時を回る頃で、夕食までの時間が微妙だったから、軽く食事を取る為に、旅館内にある喫茶店に向かった。 中に入ると、和なのか洋なのか、どちらともつかない空間で出来ていた。 メニューを見ると、そば・うどん・サンドイッチ・ピザ…。 不思議な並びだ。 あまり満腹にならない様に、うどんとデザートを頼んで二人で分けて食べた。 部屋に戻り、食事を摂ったからか睡魔が襲う。 麗奈も眠そうだ。 夜行性なのだと実感してしまう(笑) お互い仮眠を取る事にした。 布団を引っ張り出し、横になった俺はすぐに意識が無くなった。
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