麗奈

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突然の質問だったが、答えは1つしかない。 『すげー好きだよ。…どうしたの?』 普段、麗奈から出ない言葉に疑問を感じずにはいられたなかった。 毎日とは言わないまでも、好きだと言う事はある。 テレビの光が真剣な表情をした麗奈を不規則に照らす。 一体何に不安を覚えたのだろうか。それだけが頭の中を巡った。 『ううん、何となく聞いてみただけ!』 さっきの表情とはうって変わって、誤魔化す様に笑顔で言う麗奈。 『なーんだよ。何かあるから聞いたんだろ?(笑)ちゃんと聞くし、答えるから言いなよ。』 『何でもない(笑)いいの!』 何度聞いても麗奈は頑なになる。 聞き出す方法を変える事にした。 『俺はね、人の感情が読めるほど優れた人間じゃない。だから、考えてる事は教えて欲しい。それは好きだから。もし、俺の事考えてて、1人で悩んだって答えは出ないし、マイナスにしか考えられなくない?』 『うぅ…』 やっぱり悩んでたな。
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