麗奈

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『俺は、麗奈が好きだよ。それも、この年にして初恋みたいな感じ。だから、俺もどうしていいか悩む時がある。それが麗奈の悩みに繋がってたりするのかな。』 やっとテレビから俺の目に視線を持って来た麗奈の目は、険しい顔をしていた。 俺はどこから話すべきか考えて、少し黙った後、話を続けた。 『俺ね、麗奈を彼女だとしか見てなかった。俺の大事な人だと思って見てた。だけど、それが駄目なのかと思ったりもした。俺は俺の事を優先に麗奈を解釈してたのかな、って。』 『どういう事?』 『俺は俺の居場所を作るために、麗奈を犠牲に甘えてたのかな、って。』
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