仕事は週に4~5日

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『アユムくん、良かったよ。』 『有り難う。嬉しいよ。』 『でも、こんなにHだとは思わなかった(笑)』 そう。これが嘘を吐いた後の結果だった。 男が想像する、現実とは違うエロティシズム。 これを演技するだけで、大抵の男は早くイく。 その言葉を聞いて、俺は安堵する。 終わった……。 時計を見ると、1時間も余っていた。 2Round目に突入しない事を祈るが、相手も1回で満足している様だ。 『また来るからね。』 客は、そう言って着替え始めた。 (早く出れる。) 俺は、そう確信して服を着た。 料金を受け取り、甘える様にお礼を言った俺は客より先に部屋を後にした。 やっと終わった。 1人目だけど。 こんな感じを繰り返し、部屋を後にした俺は、解放感だけが残る。 それが、辞められない理由にも繋がるのかも知れない。 終わると、イライラや拒絶感が消えてしまうのだ。 だからなのか、いつしか《誰かに救って貰いたい》……そんな他力本願な事を考える様になった。
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