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和也の喚き声は、爽やかな夏の青空に騒々しく響いた。
◎ばけもえ~夏~◎
和也の朝食は、もっぱら金谷荘のキッチンで取る事が多い。
それと言うのも、金谷荘の台所は無駄に広く、大人数で食事を取る為に作られている部屋であったからだ。
「――うん、美味い」
現在、金谷荘に住んでいるメンバーが全員そろった所で食事となり、
テーブルの前に出された自分の食事を口にしていた和也は、琴葉が作ったのだろう食事を頬張りながらも笑みを作る。
琴葉の料理は、口にすると思わず笑みが漏れる。
少し大仰な表現かも知れないが、同じ物であっても三食毎日食べられる気持ちにさせてくれる味だった。
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