九回目 夏だ海だ水着美少女だ!

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 備考として――学力はそれなりに高く、うだつの上がらないボサッとした面構えからは想像出来ない成績なんぞを保持していたりもするが、  この物語的には大した役にも立たない能力なので、余談ていどにして置こう。  そこらはさて置き。  本日の和也は、典型的な暇人の表情を、これでもかと言うばかりに分かりやすく作っていた。  現在では自宅と称してもおかしくない下宿場『金谷荘』にある自室の机に座っていた和也は、  取り敢えず夏休みの課題なんぞを片付けるつもりで、机の上に課題のプリントと筆記用具を出していた。  しかし、課題となっているプリント用紙の中身を見るかぎり、それは全くと言って良いまでに進んでなどいなかった。
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