九回目 夏だ海だ水着美少女だ!

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 しかも、全員人間ではないと来ているのだから……笑えそうで笑えない。  月額一万円の激安物件でもあった金谷荘は、住人の全てが妖怪と言う……ある意味でお約束チックな妖怪屋敷でもあった。  この物語は、ひょんな事から妖怪屋敷に下宿するハメとなった、一人の可哀想な少年が、  あれやこれやと薄幸なドラマを(情けなく)展開させて行く、妖怪なんちゃってハートフルラブコメである。  閑話休題。  説明じみた余談もソコソコに。  結局の所、朝早く起きる必要なんか1ミリもない状態だと言うのに  ……でも、目を覚ましてしまった和也は、半ば妥協混じりに自室の机に向かい、微妙に黄昏ながら独りごちる。
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