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勇気を出して桜の木にゆっくり近づく
「………ぅう」
ビクッ!!
びっくりしたぁ!!
でも今“う~”って唸ってたし足もあるから人間だってわかった。
わかったからには人命救助だ!!
「大丈夫ですかっ!?」
倒れてる人に駆け寄り上半身を抱き抱えて大きい声で話しかける
「………ぅ…」
とりあえず意識はあるみたい……
とにかく一度俺の家に運ぼう!
ここじゃ暗くて様子がよくわかんないし!
「よいしょ…!」
ジローは倒れてた人の腕を自分の肩に回し体を起こしてゆっくり起き上がる
「おおおおお重いぃぃ……!!!」
ジローは折れそうなほど悲鳴をあげる腰の痛みをなんとか耐えてズルズルと引きずるようにゆっくり自分のアパートまで運ぶ
「待ってろよ愛車!後で取りにくるからな!」
そう愛車に向かって叫ぶジローの顔はすでに汗だくになっていた
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