ボクらは執事

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ボクは鞭を構え新人を睨む 「もっと背筋伸ばして!」 ビシッ 「いたっ!」 「つま先を外に向けて歩かない!」 ビシッ 「いっ!」 「返事は!」 ビシッ 「はいぃ!ごめんなさい直樹さんん!」 ハァ… ボクは心の中でため息をついた 「雄輔…貴方はいつになったらちゃんとした歩き方を覚えてくれるんですか…」 「オイラこれでも一生懸命して…」 ビシッ 「い゙!」 「口答えしない!あと言葉使いもなってませんよ!」 「はいぃ!」 ビシッ 「ひっ!」 「返事は短く『はい』だけで!舌っ足らずに伸ばさない!」 「はい!!!」 ビシッ 「うっ!」 「そんな大声でなくもっと上品に返事して下さい!」 「ごめんなさ…いっ…ヒクッ…ウゥ…」 あーあ泣いちゃいましたか… 今日はこれくらいにしておいてあげましょうか… 「もういいです!あと台所の片付けと応接室の掃除をしておいて下さい!」 「ヒクッ…はい…ウゥ…」 ビシッ 「あうっ!」 「いつまでも泣かない! そんなヒドイ顔はご主人様に見られないようにして下さいよ!」 「はい…」
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