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澄麗は戸惑っていた。
柊也の家がヤクザだなんて、知らなかった訳だし…―
考えても見なかった展開に、思考回路が付いて行かない。
そうだ!
柊也君のお父様が…く、組長って…―言ったっけ。
「柊也君?」
「あ?」
「あの…ご両親は…?あたしご挨拶しなきゃ」
柊也は笑いながら答えた。
「親父は今日は本部じゃねぇかな。かーちゃんは友達と銀座に買い物行ってるぜ?」
「そうなの…」
澄麗は、ほっとしている自分に気付いた。
…あれ?
ご両親留守って事はー―……
「柊也君、あの、兄弟は?」
「俺は一人っ子だぜ?」
柊也の顔が目の前に迫る…
「澄麗…」
唇が重なる。
優しいキスは徐々に激しさを増して…――
「ん…ふぅ」
柊也のキスを受けて、身体が熱くなるのを感じていた。
そのままベッドに倒された…――
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