《Ⅰ章》超能力

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「…また能力を使わせもせずに……いつ見ても化け物じみた筋力だな…」 その様子を複数映し出されているモニターから椅子に腰掛け覗く人物…斑だ。 ここは『整理室』の中の監視モニタールーム。 辺りを見渡すとあるのは複雑そうな電子機器ばかり。 そんな中、斑はクラスの全員の様子や、不具合がないかを見るために、監視モニターを見張っていた。 勿論…義務付けられているからなのだが… 「あんな蹴りを実際の人にあてたりなんかしたらどうなる事やら… …どうやって鍛えたらそんな体になるんだ…」 リョウは恐らく血へどを吐く以上の努力をして来たのだろう。それも自分の努力を遥かに越える容量で… 「まさか…あいつが『Braker』って事は……」 誰もいない空間で、腕を頭の後ろに組みながら、斑はそうボソッと呟いた。
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