《Ⅰ章》超能力

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神谷と五分位談笑をしていると、リョウが個人的に関わりたくないという女がズカズカと腕を組みながら中央演習場に入ってきた。 ライカだ。 「――――ッ!なんであなたの方が私より早いのよ!!」 ライカの指差す先は勿論落ちこぼれの烙印を貼られているリョウ。 「………………」 関わりたくないから、あえて無視した。 生まれてこの方無視をされたことがないのだろう…チラッと様子を見ると、案の定額に青い脈をピクピクと浮かばしていた。 「……怒るとしわが増えるぞ?」 どうやら火に油を注ぐ発言をしてしまったようだ。 「落ちこぼれが私を無視した上に侮辱するとはいい度胸ね!!」 (うわ…面倒臭いな…) 「うっせぇよ、社長令嬢だからって色んな先生にちやほやされてる割りに、友達少ないライカ」 「うっ…そんな事はいんだもん」 おっ…これには効いてるのか、と言わんばかりに追い討ちをかけるリョウ。 「いや、いつもお前見掛ける時一人じゃん」 「うう…そんな…ヒック…こと…ないんだ…もん…ヒック」
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