《第Ⅱ章》特殊部隊

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―――…【俺さ…何か最近変な夢見るんだよな…】 【は?突然どうしたんだ佐滝…?】 【ははっ、大した事じゃないんだリョウ】 今宵は晴天。 天は陽を覗かせ、体がポカポカして眠気で瞼が重くなる…そんな天候の下、ある二人の少年は三階立ての校舎の屋上にいた。 それはリョウの鮮明な記憶の片隅… 【なんだよーここまで言ったんなら勿体ぶるなよなー】 ブーブー文句を言っているリョウを見て、分かったしゃべるから…と苦笑をする佐滝… そんな平和な雰囲気の中、先程ののほほんとした雰囲気は全く無く、真剣な様子で語り出す佐滝。 そんな様子を見ては、リョウも何だろ…と真剣に話を聞きだした。 【暫く真っ暗な世界が広がってると思ってたらさ、いつの間にか身体中に鎖のような物が巻き付いててな。 拘束されて動けない中、ふと前を見ると一枚のでっかい鏡が俺の姿を映し出してんだよ。 で…じっとその鏡を見てたら、突然鏡に映ってる俺の顔がニヤニヤし出したんだ。 鏡越しにそいつが何か言ったと思った矢先に気を失ってさ。 気付いたら朝だった】 これを聞いてリョウは言葉を失った。 【……怖っ!!! なんちゅう話聞かせてくれてんだよ!!】 これに対してだから言っただろう…と佐滝は苦笑をしていた… 平和だった記憶……そんな他愛のない会話でさえも、今では脳裏を鮮明に駆け巡る大切な思い出…
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