《第Ⅱ章》特殊部隊

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バタンと黒パトカーのドアが開かれる。 そこから黒スーツを着用した煙草を吸う斑が姿を現した。 通信用の無線機を片手に持ち、もう片方の手でライターの火を着けたり消したりしている。 「こちら特殊警係第三部隊隊長ダンティス。 聞こえていますか室長」 【…―ピ――ザザ―こちら特殊警係室長暗鬼…聞こえている】 「現状を報告します。 『Braker』は被験体No.08を4分24秒で撃破。 『Braker』の身元は自分のクラスの生徒【光沂 リョウ】で間違い有りません」 【…―了解した。これから『Braker』をこちら側に引き入れるための準備を行う。 慎重に準備を進めろ。 以上…ザザー…――】 ここで無線はプツンと途絶えた。 「あの人も人使いが荒いな…あの金属の塊回収すんのも俺なんだぞ…」 はぁ~と溜め息を吐くと、斑はブツブツと文句をいいながら行動に移った。
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