《第Ⅱ章》特殊部隊

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暗闇…それは視界を閉じた先に当たり前のように佇む虚無の空間… いくら縦横無尽に先を行こうにも、ただ目の前には広大な闇が蠢いているのみ… しかしそんな暗闇の中にも、微かに煌めく光がポツンと浮いていた。 そこにゆっくりと、なおかつ慎重に手を伸ばすリョウ…――― 【…―――リョウ…お前は俺がどんなになっても信じてくれるか?】 それはリョウにとって見覚えのある中学校の屋上… そこにある少年とリョウが話をしている。 【当たり前だろ。なんでそんな事聞くんだよ?】 【別に…何となく】 【うわぁ~。臭い事をよく飄々と言ったなお前】 【う…うるさい】 その時は冗談のつもりで言っていたのだろうと笑い合っていた… だけど、もしかしたらあいつはもう気付いていたのかもしれない… 自分が自分でなくなっていく事に… …―――俺たちはずっと親友だ…――― それは永遠に変わる事がない…そう思っていた… ―…なぁ佐滝…お前は……―――――
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