《第Ⅱ章》特殊部隊

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――…ピピ!ピピ!と規則良いアラーム音が部屋中に響き渡る。 それをガツンと殴り飛ばして止めると、眠そうに目を擦りながらいきなり悪態をつく。 「結局何もなかったし… 警察がなんか企んでるのがバレバレだから余計イラつくんだよ!!クソッタレ!! あ…やべ…」 勢いよく起きたのは良いものの、リョウは比較的低血圧なために貧血を起こしてしまい、再びベッドに倒れ込んだ。 「うわ、世界が回ってるー」 いや、重度の低血圧なようだ。 少し時間をかけて復活した後、時間が残っていなかったため、冷蔵庫から栄養ゼリー飲料を口にくわえたまま部屋を出た。 (歩きながら飲むと胃がムカムカするな…) そう飲みながらも思いつつ、歩くスピードは速くなる一方である。 飲み終えて空になった容器をポケットに入れる。 分かれ道に差し掛かった時、後方から声がかかってきた。 「あ~!リョウくーん!」 (うるさっ…) 朝っぱらから騒がしい声を上げながら呼んでくるライカ。 リョウはそこで立ち止まって振り返ると、ライカが手を振りながら小走りに近づいて来ていた。 「どうした、朝っぱらから…? 俺低血圧なんだけ「だって誰かと一緒に登校するなんて初めてなんだもん!!」 (話は最後まで聞けよ…) 心の中でツッコミながら、ライカの異常なテンションにまるでついていけないリョウであった。
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