《第Ⅱ章》特殊部隊

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「もう動けない…俺は屍だ…」 あの後さんざんライカのハイテンションに振り回されながら教室にたどり着いたリョウは、まるで生気を吸われたかのように机に横たわるのであった。 「お前言ってる事無茶苦茶だぞ」 笑いながら神谷が話しかけてきた。 「ただでさえ低血圧なのに…ライカのあのテンションは俺にとっちゃ拷問だ…」 「俺達っ…男二人でむさっ苦しい付き合いなんかするよりかは…華があってっ…いいんじゃないか?」 無表情で言いながらも神谷の肩はプルプルと震えていた。 「…………何かさ、お前…楽しんでない…?」 的確に的を射ているリョウであった。 この後授業に入ると、5分毎に先生から飛ばされてくるチョークを避けたり爆睡したりで午前授業はあっという間に終わった。 そして今は40分の昼休み時間である。そこへ… 『キーンコーン…』 《え~呼び出しをしま~す。 2年C(光沂 リョウ)君。 大至急教職員室へ来るよ~に。以上~》 やる気なっ!と思った生徒は少なくない。 それよりも、教室を出ようとするリョウに向かって 「やっと退学じゃね?」 「ついに落ちこぼれがクラスから居なくなってせいせいするね」 などと陰口を叩かれ、リョウにとっては散々な状況になった。それを止めようとライカと神谷は動き出そうとしたが、リョウが軽く首を振ってそれを制した。 「じゃ!…行ってくる!」 ライカ達にそう告げると、教室を後にした。
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