髪鬼

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魔美は怖がって外に出るのをためらった。 「だって、外にも・・・」 「3つ数えたらドアを開けろ」 「はい」 「3.2.1」 山野がドアを開けると礼司勢い良く外へ飛び出した。 「魔美先に行け」 「はい」 魔美の後に山野が続き礼司は後から来る髪の束を切りながら車へ向った。 その様子を見ていた屡奈は根元に向って矢を放った矢が当たった部分は煙を出して切れて礼司たちに足元に 「ドスン、ドスン」 と音を立てて落ちてきた。 「2人とも気をつけろ当たると怪我するぞ」 礼司たちは屡奈のお陰で車に乗り込むと髪は車を覆いそれを持ち上げようとしていた。 「やばい」 礼司はノブを取り付けエンジンをかけギアを入れてアクセルを踏むと車を多いかぶせようとしていた 髪は蛸の足のように丸まって離れていった。 「危機一髪だな」 礼司が言うと 「あはは、それはしゃれか?」 金子は笑っていた。 「笑い事じゃないですよ先生」 「わるい、わるい」 魔美が金子は首をすくめた。 「先生、飛田家の少年死んでいました。というよりもう鬼化していた」 「えっ!!」 屡奈が口を押さえた。 「たぶん、飛田さんの奥さんは息子が昨日の夜に鬼に殺されていて それを隠していたんでしょうね」
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