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「ビーン、ビーン」弦の音がなると髪がどんどんと縮んでいった
~~~~~
浜田は飛田の家のドアをドンドンと叩いて叫んだ。
「警察ですドアを開けてください」
しかし家の中から返事が無かった。
「まいったなあ、都議さんの家であまり大声を出して騒げないし」
浜田はブツブツと言いながら由美たちのところへ戻ってきた。
「しょうがない、屋根の上に登って切るか」
浜田は屋根の上を見ながら寿々が持っているハサミを手に取るとその光が消えた。
「なんだ?」
「そのハサミは寿々ちゃんじゃなきゃ駄目みたい」
いきがっている浜田を見て由美が笑った。
「私、上に登って切ってきます」
寿々は自分にだけ与えられた能力使って髪鬼を退治したかった。
そこへ髪鬼が3人の行動に気づいたのか針金のような髪の毛が次々に寿々ところへ飛んできた。
「危ない!!」
浜田が声を上げると寿々を持ち上げて走り去るバイクがあった。
それを見ていた浜田と由美は車の中に逃げ込んだ。
「あれは?沢村」
バイクはUターンして車の後部席の前につけて2人はすばやく乗り移った。
「お久しぶりです。由美さん」
「ご苦労様」
浜田と由美が声を掛けると沢村がゴーグルをはずした。
「仲間はずれは嫌ですよ。由美さん」
「だって、山形は遠いんだもの」
「それで隊長は?」
「向こうの世界で戦っているわ」
「でもこっちに鬼が現れていると言う事は向こうはかなり苦戦しているようですね」
「ええ」
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「よし!だいぶ嫌がっているようだ」
礼司はザワザワと音を立てて髪の毛たちが逃げる方へ追いかけていった。
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