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先に部屋に入った沢村はピストルで息子の周りに付いた髪の毛を撃ち落し始めた。
「寿々ちゃん大丈夫だ!」
沢村の声で寿々はおそるおそる窓の縁に手をやって部屋に入ろうとすると足を踏み外した。
「キャー」
寿々が悲鳴を上げるとごえもんは立ち上がり鼻先で寿々の尻を
持ち上げた。
「ありがとうごえもん」
寿々がその踏ん張った足で部屋に入り少年の顔を身で声を上げた。
「うっ」
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「夜野さん、今です」
山野の声に4人は壁にかかっている四角い鏡から飛び出した。
礼司は鬼のノブに念じて刀状に変形させ、魔美は小刀を手に持ち髪の束を切り落とし屡奈はそれを援護するように矢を放った。
「山野、準備をしろ」
礼司が声を上げると山野は金色に光るハサミを開いた。
「武鬼!!」
礼司が叫ぶと首なしの武者が姿を現し迫ってくる髪を叩き切った。
山野はその間を縫って息子のベッドに近づいた。
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「寿々ちゃんこっちだ」
「はい」
寿々は沢村に誘導され体を屈めながらベッドに近づきハサミを開いた。
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