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「4つの〇だろう」
「は、はい、その通りです」
「あはは、そうだよな。分かったありがとうな」
「あ、夜野さん何か知っているんですか」
「言っても誰も信じないよ」
「え?」
「それと、方南町のひき逃げ事故」
「ああ、1ヶ月前の小学生が死んだ事故ですね」
「うん、あれ母親がビラを作って目撃者探しをしているぞ」
「そうなんですか」
「特集組んで協力してくれよ、それなら現実味があっていいだろう」
「はい、検討します」
礼司は電話を切ると空を見上げながら呟いた
「鎌倉からこっちへ向かっている物は、あの霊園で感じたものか?
魔美どうする。鬼だとしたら俺一人じゃ退治はできないぞ」
礼司は松山良子に電話をした。
「あ、夜野さん」
「ちょっとお話がありまして」
「はい?」
「お会いできますか?」
「はい」
礼司は方南町の喫茶店で良子を待つと、その姿はすっかりやつれ目がくぼみ、頬がこけ、肌にまったく艶がなくなっていた
「ビラの反応はありませんか?」
「ええ、まだ何の手がかりも・・・・早く犯人が捕まると良いのですが」
「いっそ犯人が飲酒運転で事故死しないかと思いませんでしたか?」
「え、はい。そう思ったこともあります。でも今は・・・」
良子はためらいながら返事をした。
「どうしました?」
「ええ、あれから毎晩変な夢を見るんです、体が浮いて空を飛ぶような」
「夢?」
「はい、夜突然眠くなって朝起きるとすごく疲れているんです」
「飲み屋街の通行人を見ているとか?車を探しているとか?」
良子は驚いたように「は、はいその通りです」
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