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「これは下にキャスターもついているし」
「中はなんだ」
「あああ」
「骨だぞ」
「外に出せ!!」
「痛て!」男の一人が指を切ってその血が骨に落ちた
男達が去った後その人骨が青白く光った
翌日の夜飯場に甲冑に首無の武者が刀を持って
入っていった
「あー」
「ぎゃー」
悲鳴が一瞬聞こえたがすぐに静かになり
出てきた首無の武者の刀にはたっぷりと血がついて
ポタポタと血が落ちていた
23:08分
京都駅ホームに下り線が入って来た
佐々は礼司に言われたとおり2号車の前で待った
のぞみの前に立っていると
悲しそうな顔をした女性がステップを降りた
「あっ、佐々さんどうやって?ここに?」
真由美は呆然としていた
「ああ、飛んできた」
「ああ、飛行機ね」
「まあね。さっきは悪かった」
「いいの、私も興奮していたから、父の事が心配で・・・。」
「うん、実は今日は別な話があって」
「なんなの?」
「い、いや」
「とにかく、お父さんと話がしたい」
「分かったわ」
「うん」
新幹線ホームから二人は駆け下りると佐々は礼司のタクシーに乗った
「お待たせしました、東山へ行ってください」
「はい、でもどこだ?」
「清水寺の方です」真由美が言った
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