武鬼

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「はいそうですよ」 「じゃあ、そこで見つかった骨は?」 「はい、飯場にあります」 「そうですか。ありがとうございます」 「ちょちょっと、待ってください。こっちへ来て貰えませんか。相談があります」 「はい、用が済んだら連絡します」 「何時ごろ?」 「12時!!」 佐々の電話が切れた 「この骨でいいらしい、鬼はどこへ行った?」 「ああ、時間が15分しかない」 「どうもこの刀パワーがないな」 「鬼の柄をつけたのに?」 礼司は刀を抱えて目を閉じた 「ああ、裸だ」 「なに?」 「刀のパワーは鞘に収まって充填されるんだ。だから今の状態ではエネルギーが充填されないんだよ」 「そう言われても、刀にあわせて鞘を作るんだから合うものなんて無いわ」 「いや、有る」 礼司はタクシーに戻って刀を包んでいた布を持ち出して包んだ 「本物のシルクなら効果があるはず、もう一度鬼の世界へ戻るぞ」 「うん」 すると飯場の前に体長2mほどの5人の首の無い武者が立っていた 「魔美大きくねえか?」 「昨日人を食っているから」 「危ないから下がっていろ!」 「はい」 礼司は則国を魔美に持たせ小柄を手に取った 「行くぞ、ソードバージョン」 礼司は1mほど伸びた小柄を持って首なし武者に襲い掛かった その武者は首が無い分動きが鈍いが刀を振り下ろす力は礼司以上だった 礼司は武者の後ろに回り 「わるいなあ、卑怯者で」 そう言って後ろから切りかかると1体を退治した
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