武鬼

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礼司が2体目と剣を交える時 魔美が抱えていた則国が白く光り始めた 「夜野さん、刀が元気になったよ」 「おお」 礼司は魔美のところへ走ってくると則国を受けと取った そして後ろから来た武者を切ると一瞬で消えた 「おし、後3匹」 礼司は3体目に飛び掛った 「夜野さん時間が・・・・。」 時計が十二時を回った。すると首なし武者目の前から消えてしまった 「魔美、消えたぞ!」 「タイムオーバーよ」 「やばい、戸田さんの自宅が危ない」 「うん」 二人は車に飛び乗って東山に向かった その頃、木屋町の川沿いに悲鳴が聞こえた 三人の男が三人の首なし武者に追われていた 「な、なんだよ。この化け物」 「なんかのイベントだよ、首が無いのに歩けるわけ無いだろう。 あの胸の辺りに目があるんだよ。あはは」 男の一人が武者の前でおどけていた 「でも、本気でその刀切れそうだぞ」 「まさか、こんな大勢の前で幽霊がでるわけが無いだろう」 首なし武者は刀を振り回し、時々上から振り下ろし 三人はそれを避けながら走った 「おい、智也お前の事を追いかけているぞ」 「な、何でだよ」 「工事現場から盗んだ十字架じゃないか」 「そんな事無いだろう」 川沿いを飲んで歩いていた多くの若者達も悲鳴を上げて逃げ 交番の方へ向かって走っていた 「だから、さっさと売ってしまえば良かったんだよ」 「そう言われたって」 男は石につまずいて転んだ
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