獣鬼

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浜田が現場に着くとブルーの シートで覆われ、中では鑑識が 作業をしており数人の警察官がその周りに立っていた 浜田が中へ入ると外で騒ぎが起こった 「おい、中に入れてくれ」 「駄目です」 そこへ浜田が出てきた 「あれ?夜野さん」 「おお、近くに客を乗せてきたか  ら」 「はい」 浜田は礼司をシートの中に入れて写真を見せた 「うっ、きもちわりー」 「鬼ですね」 「当たり前だろう、こんな事がで  きるのは」 そこへ魔美から電話があった 「鬼の名前は獣鬼、毛皮にされた  動物の霊が鬼になったの」 「毛皮って凄い数だぞ」 「うん、11時にどこへ行くかだ  ね」 「武器は?」 「とりあえずロープ」 「ロープ?わかった。後で浜田に  迎えに行ってもらえよ」 「うん」 礼司は電話を切ると 「浜田ロープあるか?」 「はあ、犯人の護送用細いのとロ  ープと救助用の太いロープがあ  りますが」 「ああ、両方」 「解かりました。調達します」 「じゃあ、たのむ。魔美の方も  な」 「はい」 「俺はちょっと仕事してくる」 「はい」
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