獣鬼

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「だめでした」 「おお、もう新宿 署にいないな」 「はい?」 「ああ、獣鬼なら 姿を変えているぞ 」 「じゃあ無くなっ てあわてていたわ けですか」 「そうだ」 「はい」 「魔美、今何時だ?」 「22時55分 よ、はい」 魔美は鬼のノブを 礼司に手渡した 「OK、さあ鬼退 治の時間だ」 「なんか、ドキド キする」 川島が言った 礼司は車のニブを 鬼のノブに変え 時計が23時を指 すのを確認すると エンジンキーを回 した。 すると車は金色の 光を放つと周りか ら人影と車影が消 えた 礼司がカーナビを 確認すると 「魔美、赤い点が 見えないぞ」 「この辺に居ない のね」 「南里病院は光っ ていませんか」 浜田が聞いた すると 「居た」 礼司が叫んだ 後ろから見ていた 川島は 「渋谷から移動し ているわこっちの 方へ」 「はい、これが獣 鬼です」 礼司は車を急発進 させると川島が周 りを見ながら 「夜野さん早すぎ ません、捕まるわ よ」 「あはは、この世 界には鬼しか居ま せんよ」 「えっ?移動した の?」 川島が周りを見な がら聞くと 「ええ、ここが3 ヶ所の世界をつな ぐ地獄と言う所で す」 魔美が川島に説明 した 「そして鬼が住む 世界だ」 246号線を渋谷 に向かって走って いると 神泉近くで茶色い 何かがすれ違った 「隊長、赤い点が 通りすぎました」
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