獣鬼

21/27
前へ
/288ページ
次へ
「今のだ!!」 「早いです。病 院へ入ってしま いました」 「そうか、厄介だ なあ、浜田手を借 りるぞ」 「はい、任せてく ださい」 「建物はあるのね 」 川島がぼけた話を 言った 「うふふ、そうで すよ。裏の世界で すから」 魔美が答えた 「魔美、ナイルた ちに探させてくれ 」 「はい」 ドアを開けると 三匹は車から飛び 出しナイルは病院 の周りを走りまわ った 「浜田俺達は35 1号室へ行ってみ よう」 礼司と浜田はロープ を手に持った 「はい」 裏口のドアを開け ると嵐丸とごえも んも一緒病院に入 りごえもんと嵐丸 は1階の奥には走 って行った 「魔美、俺達は3階 へ行くぞ、先生と獣 鬼を探してくれ」 「はい」 礼司は三階へ走っ て上がっていった 「大丈夫なの? 私達たちだけで」 「うん、ごえもん と乱丸とナイルが いるから」 「そうなの、だっ てこっちは獣鬼で しょ。怖いわ」 「大丈夫よ。由美 さん。うふふ」 魔美は由美の肩を 叩いた その時、ごえもん と乱丸がうなり 毛を逆立てた 礼司が315号室 のドアに立つと 「さあはいるぞ」 「はい」 礼司の合図ととも に病室のドアを開 けると加藤が礼司 に飛び掛ってきた 「うっ」 礼司はそれを避け ると加藤の腕をつ かまえ放り投げた 加藤はベッドの前 に転がり両手をあ げ構えたその姿は 顔にまで毛がはえ 口は前に突き出て 、耳が大きく 尖っていた
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!

853人が本棚に入れています
本棚に追加