獣鬼

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「ええ?」 浜田が驚いた顔を すると 「大丈夫だよ、こ の子達は」 「よかった」 「浜田、川島先生 の介抱たのむ」 「はい、気を失っ ているとなると」 「ああ、川島由美 がこっちへ来た」 「そうですね。良 かった」 礼司は由美を抱き上 げ、タクシーに乗せ ると浜田が後を追っ てそれに乗った、 そして鬼の世界か ら脱出するとタク シーは病院の前に 着いた 「じゃあな、後は 頼む」 「はい、隊長気を つけて」 するとタクシーは 閃光ともに浜田の 前から消えた 鬼の世界の病院の 前には魔美と5匹 が待っておりタク シーに乗った 「魔美あと何分だ ?」 「後20分」 「うん・・・。と ころでどこへ連れ て行くんだ?」 「ええと、北海道 と長野だって」 「今から間にあわ んぞ」 「行ったことない の?」 「ずいぶん昔で札 幌のすすき野キャ バクラしか知らん 。あはは」 「長野は?」 「峠の釜飯しか記 憶がない」 「ええ?あそこは 群馬県よ。それに そこから車で走っ たら間に合わない わ」 「あはは、どうす る?」 するとごえもんが 魔美の顔を舐める と 「ナイルが北海道 、ごえもんは長野 で生きていたわ。 手を握って」 礼司はナイルの手 を握ると 「わかった」 礼司が目をつぶる と旭川の風景が目 にうかんだ アクセルを踏むと 一瞬でマンション の前に着いた すると、ナイルが 「クーン」 と悲しそうな声を 出して窓をカリカ リと引っ掻いた。
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