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牡羊座が恋に落ちるタイミングは、次の二つのみ。
「あの人いいね」
ライバル出現の気配を察知するか、
「ちょっと、忙しいから…」
などと、相手からそっけなくされるか。
牡羊座にとって、“恋人”とは従順な隣人。そして社会とは、奔放に自己表現すべきプレイランド。
その定義に反する反応が返ってきた場合には、直ちに修正しなければならないものなのである。
つまり、牡羊座にとっての恋とは、違反者の取り締まり、もしくは強制指導。
「この荷物、重いから運んでってあげるよ」
そして、ひとたび検挙態勢に突入した牡羊座の、アプローチは限りなくスウィート。
「パソコンの操作がわからなくて」
なんて深夜の電話に、あっという間に車を飛ばしてやって来たりする。
さらには、
「うんうん、わかるわかる」
と、ものわかりだってやたらと良かったりして。
ただし、実は聞いちゃいないんだが…
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