プロローグ

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「……と言うわけでこれからビラ配りをしようと思います!」 アンナはアトリエに後からやってきたムーペ(ワイハの王子?)、パメラ(幽霊)の二人に向かって沢山の用紙を押し付けた。 「ムー?」 「あら~、楽しそうね。なんのビラを配るの~?」 「当然、アトリエ入部への勧誘のビラです!今、このアトリエには私とパメラ先輩とムーペさんしかいないんです!このままだとこのアトリエから私たちは出て行かないといけないんですよ。先輩達が守ってきたこのアトリエを守るために今から全学年にビラを配りましょう!」 「ムー!ソンナコトセズニ一人ヤ二人拉致ッテ無理ヤリニデモ」 「いけません。ただでさえこのアトリエは『あの先輩』のおかげで酷い噂がたっているのにそんなことをしてしまったら逆効果です。では、ムーペさんは三年生の方に、私は一年生をパメラ先輩は二年生の方にお願いします」 「ん~。私はこの学園の風物詩みたいなものだから、夏まで他の生徒に見られないようにしないと~」 「そうですか。では二年生も私が…」 「その必要はない!」  
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