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とりあえず汗ふいて、
汗でベタベタになったパジャマを変えてやった。
起きないかと内心ドキドキだったのは言うまでもない。仁が起きてたら間違いないく殴られていただろう。
何が偉いて、理性に打ち勝った俺だね。
汗で前髪が少し張り付いたおでこの汗を拭き取って、冷えぴたを張り付けてあげた。
「ん……んー?」
気怠そうに仁がゆっくりと目を開いた。
「おこしちゃったか?」
まだ眠そうな眼で俺がいる事を確認すると、再び目を閉じて唇だけを動かした。
「つめたい。」
そっと前髪をかきあげて、張ったばかりの冷えぴたに触る。
「剥がすか?」
ふるふると横に首を振った。そのかわり、何かを見つめている。
目線を追うと、その先には林檎があった。手の届く範囲にあったので掴んでみせる。
「林檎たべる?」
「ぴぃ、むけんの?」
心外な、林檎位むけるさ
器用に包丁を使い皿に載っけて兎にした林檎を仁に出してやる
「ほらぁ…おたべー」
、
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