お見舞い…YA

4/5
前へ
/17ページ
次へ
とりあえず汗ふいて、 汗でベタベタになったパジャマを変えてやった。 起きないかと内心ドキドキだったのは言うまでもない。仁が起きてたら間違いないく殴られていただろう。 何が偉いて、理性に打ち勝った俺だね。 汗で前髪が少し張り付いたおでこの汗を拭き取って、冷えぴたを張り付けてあげた。 「ん……んー?」 気怠そうに仁がゆっくりと目を開いた。 「おこしちゃったか?」 まだ眠そうな眼で俺がいる事を確認すると、再び目を閉じて唇だけを動かした。 「つめたい。」 そっと前髪をかきあげて、張ったばかりの冷えぴたに触る。 「剥がすか?」 ふるふると横に首を振った。そのかわり、何かを見つめている。 目線を追うと、その先には林檎があった。手の届く範囲にあったので掴んでみせる。 「林檎たべる?」 「ぴぃ、むけんの?」 心外な、林檎位むけるさ 器用に包丁を使い皿に載っけて兎にした林檎を仁に出してやる 「ほらぁ…おたべー」 、
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

209人が本棚に入れています
本棚に追加