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「なんじゃこりゃあああーーーっ!!?」
俺は不測の事態にパニックになった。
だってまさか、白いランポスの口から変な唾だかタンだか解らないモノを受けたと思えば。
俺の身体は真ん丸な雪見大福に変わっているのだから。
そして、不幸はコレだけで修まらず。なんと回復アイテム等が使えなくなっていたのだ!
ただでさえ雀の涙程度の防御力しかないこの防具。
今の一発で、田中さんの体力はすでにエマージェンシーを脈うっている。
急ぎ回復しないといけないこの事態。
アイテムが使えないとは何事か!?
しかも、動きまで鈍くなっている。
お前少しは慌てろよと、自分のキャラにツッコミたくなるほどに。俺のキャラはのっしのっしと西郷どんの様に歩いていた。
このままでは死ぬ!!そう、嫌な予感が脳裏によぎった瞬間。突然、俺を包んでいた雪見大福がバッカンと砕け散った。
ふと見ると、いつの間に復活したのか。友達のハンターが俺を弓で貫いていたのだ。
俺は直ぐに駆け寄り。ナイスと賞賛の声を挙げた。
すると友達は、お前が死んだら1死クエになるからな。と、不純な動機を呟きやがったのだ。
まあ、助かったから何も言わなかったがな。
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