この言葉をあなたへ:カク夢・シリアス

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  「まだ待ってんのかぁ?」 『黙れパウリー』 「容赦ねぇな;;‥だってよぉ、もう一年だぜ?」 『ふーん‥』 「ふーん、て。人事だなテメェ‥」 『…だって、まだ信じられないもん‥』 「そんな傷、残ってか?」   パウリーが私の胸元を指差す。 そこには痛々しい傷跡が一つ。 それをつけたのは待ち人である、彼‥   「それに、あのルッチのヤツは助かったとは聞いたがアイツのことは全然」   ガスッ   「ってぇーっ!酒瓶で殴んなよっ!!」 『煩いなぁっ黙ってろ借金魔!』 「んだとー!?」 『きゃー借金取りさーん!ここにパウリーがっ』 「わーーっ!?テメェッざけんなっ」   半分ふざけて言ったつもりが、すぐに借金取りが追いかけてきて、逃げるパウリー。 …借金取りの皆さん、お疲れさまです。   こんなやりとりも、以前のままで‥ 一年経った今は以前の活気に満ちていた。 だから‥ふと虚しくなる‥   “相変わらずバカじゃのう”   独特な喋り方に、イントネーション‥ いつも横に居た彼が、居ない‥ 確かにパウリーが言った通り、ルッチの噂は聞いたが、彼の生死については耳に入ってこない。   だから、私は待つしかなかった
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