こんなに優しく‥:ルッチ夢

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  『あちゃー…』   足元にばら撒いた書類の数々…   「また派手にやったのうー」 「ったく、いい迷惑だぜ。」 『…ごめんなさいっ!!』 「まぁパウリー、そう怒るな。ちゃんと反省しとるんじゃし。」 「まぁな。」   渋々カクと一緒にパウリーが書類を拾い集めだしたが   「……」   一人は無言で出て行ってしまった   「おいルッチ!…て、行っちまいやがった…」 『怒ったんだっ…!』   サァッと血の気が引くのを感じる   「っどこ行く気」 『ルッチさんのとこ!!』   パウリーの言葉を遮るように叫んで走り出した       『っはぁ、はぁ…』   直ぐに後を追ったのに見つからなくて一旦足を止め周りを見回す    バサバサッ   『あ…』   見慣れた鳩が空を飛んだ その下へと行くとやっと見つけた無表情の人
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