CP9RPG~そして冒険へ~

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―コンティニューしますか?― その異変に一番最初に気付いたのは なんとなく目が覚めてしまったスパンダムだった。 「あぁ?」 寝ぼけた頭をふり、感じた異変を確認するように目を開ける。 天井も。 床も。 ベッドも。 すべて本来自分がいたはずの部屋とは異なっていて。 「…ここ、どこだ?」 思ったままの疑問を口にすると、スパンダムはおもむろに部屋を出て、自分が居るその家の扉を開く。 「……」 ぱたん。 開けて数秒。 何事もなかったかのように扉の閉まった音が聞こえた。 スパンダムは頭を傾げる。 そしてもう一度扉を開けた。 やはり目に映るのは本来自分のいたエニエス・ロビーなどではなく 「ウォーター、セブン?」 広がる水の都 それはどう見ても部下達に潜入任務をさせていた町… 「はぁぁぁぁぁぁああぁぁあああ!!??」 「どうしましたか長官!!!!」 パニックになったスパンダムが叫んだ次の瞬間 先程までスパンダムが寝ていた部屋の隣からルッチが飛び出してきた 待ち構えていたかのような素早さである。 「ルッチ…ィ!?」 振り返ったスパンダムは硬直した。 「お、おま」 「んだぁー長官うるせぇぞ」 「セクハラですね」 声を遮るように出てきたのはあからさまに不機嫌そうな様子のジャブラ それとほぼ同時にカリファも寝室から出てきた。 その場全員を見渡すとその様子にスパンダムは絶句した。
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