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【2】の場合 byジャブラ
どうやら俺は、面倒なヤツと鉢合わせたらしい。
「だーかーらーっ!!平気って言ってるでしょ!」
「いやいやいやっ!だからなんでルッチに奇襲かけるんだ!」
「そりゃあ…
アイツに負けたから!!!」
どうやら事の発端はコイツが手合わせであの化け猫に伸されたのが原因らしい。
相当腹が立ったのかリベンジと言う名の闇討ちをしに行くところで、鉢合わせた俺を共犯にしようと捕まった。
「だからって奇襲かけんのはどーなんだァ?」
「シャラップ!!あんな化け物みたいなヤツに正攻法でどう勝てってのよ!」
まぁそれは正論だ。
道力4000に真っ正面から挑むほうがどうかしてる。
だが‥
「なんでお前ルッチにそんな勝ちたがってんだよ」
コイツは決して弱いワケじゃねぇ。
あの化け猫が異常なだけで‥
暫くの沈黙が流れると、ポツリと呟く声が聞こえた。
「……だって」
「あー?」
「だって、自分の身を自分で守れないやつは必要ないって言うんだもん」
「はっ、馬鹿かアイツ」
確かにそうかもしれねェが、自分の桁外れの道力の上、女相手にそれを言うか普通。
明らかに凹んでる様子に見かねて俺はコイツの髪をグシャグシャっと撫でた。
「…女は、守られてりゃいいんだよ。」
そう言うと余程驚いたのか、ポカーンとした顔が見える。
くそっ恥ずかしいだ狼牙!!
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