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私立有明学園。
名門私立にして最大の敷地を誇る国内有数の一貫教育施設、その高等部の入学式が今日行われようとしていた。
「外部生ってやっぱり少ないね」
「ねー。 仲良くなれるかなあ」
「何とかなるといいわね」
不安げに瞳を揺らす少女たちと、
「だる……。 やっぱり帰っていい?」
「帰らせるわけないだろ!」
「お前は生徒代表なんだからサボれないって」
気だるそうに歩く少年たち。
数奇な運命により彼らは出会い、そして――。
物語は動き出す。
彼らの出会いが何をもたらすのだろうか。
なぁ、俺の愛しい息子よ、お前は今幸せだと笑って言えるか。
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