二人っきりの夜

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「どぅ・・・ですか?」 月の光は死神さんの顔をゆっくりと照らした。 「かっ・・・・・」 時が止まったように感じた。自分の心臓の鼓動が聞こえた。 ・・・・・・可愛い!!! 死神さんは女の子だった。顔は小さく目はキラキラと輝いてそれは死神ではなく、天使を思わせる風貌だった。 月明かりに照らされセミロングな髪は瑠璃色に輝いていた。 「か、かわいいです」 僕は自分自身の興奮を抑えきれずふと、口に出してしまった。 「私は・・・・女でしたか?」 真顔で聞く死神さん。 「ぁ、・・・・・・はい、女の子ですね」 、と僕。
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