変なヤツに逢う…って俺もか?

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  「初めましてっ! にーのみや…なんだっケ?…そうだ!金なしジロー、キミは金なしジローだネ!」   今度は怒りのテンションゲージが上がってきた。 ハッハー…早くなんとかしないと熱暴走しそうだぜ。   金なしジロー   小学生のとき、律義にも学校の王道を守って校内に某歩きながら本を読むという先生に注意されそうなポーズの石像があったため不名誉なあだ名で呼ばれていたのを思い出した。   あぁ、心を静めろ俺。この程度の煽りでキレたら【メジャー級のポーカーフェイス】の名が泣くぞ!   「でもぴったりだよネー ほんとにお金ないんだもン」   キレた   「てめえみてぇなのが真っ先に大人の階段を上っちまうんだよぉ! タケコプターやどこでもドアはどこいっちまったんだぁー」   「?…キミなんかおかしいヨ? 元気の出るお薬いる?」   「ヘリトンボ ヘリトンボ」   「それ…分かる子少ないんじゃないかナ キミって意外とマニアだネ…」   …!? いかん 思考と現実をごっちゃにした。 きっと三日ほど何も食ってないからだろう うん、そうに違いない。
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