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「ほんとにお薬いらなイ? 無理しないで腕だしテ?」
心配そうにこっちみんな。おまえのそれは薬じゃない、ヤクだ
白昼堂々と取引を持ち掛けてくるんじゃない
「あっ そうだ財布返すヨ ハイっ」
「だいぶ逃げてたわりに素直じゃないか 言っとくが謝っても済ますつもりはないぞ?」
「やだナー そんな薄っぺらいサイフ狙うわけないジャン ホントはジローにお話しがあって来たの~」
薄っぺらいは余計だ
それにしても…話? 金持ち女が俺みたいなのに話だと?
どーせろくな話じゃないだろう
詐欺師をやっていれば分かる
金持ちが持ち掛けてくる話なんてみんなそんなもんだ。
「俺はいろんな仕事をしているが便利屋じゃないからな、危ない話しはお断りだ」
「まーまー とりあえず聞いてみてヨ 決めるのはそれからでいいからサー」
彼女…まだ名前も名乗らない女はそこで一息ついた。
そして少しだけどう話そうか迷う様な思案顔をみせるととんでもない詐欺を持ち掛けてきた。
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