3:ANDER

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「おい、雪、出来たぞ」 原稿があがったのは夜だった 「寝てるなよ」 結局襖に寄りかかり眠った雪を蹴り起こし、原稿を手渡す 寝惚け眼で受けとるがページを開いた途端目が覚めたようでいそいで原稿を鞄にしまい 「先生っ…ありがとうございますっ!」 「礼はいらぬ…仕事だからな。それより時雨は?」 「会議とか言って帰りました、あんなに変態なのに財閥のボンボンなんですよね~」 アハハ金持ちはわからないや、と笑いながら雪は言う 「俺には雪のが分からない」 「?」 「雪、お前、本当に人間か?淫魔より吸血鬼より力がある人間なんて見た事がない」 気になっていた質問を問掛けるとニャハハと笑いながら   「人間かもしれないし悪魔かもしれません」    
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