7人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、雪、出来たぞ」
原稿があがったのは夜だった
「寝てるなよ」
結局襖に寄りかかり眠った雪を蹴り起こし、原稿を手渡す
寝惚け眼で受けとるがページを開いた途端目が覚めたようでいそいで原稿を鞄にしまい
「先生っ…ありがとうございますっ!」
「礼はいらぬ…仕事だからな。それより時雨は?」
「会議とか言って帰りました、あんなに変態なのに財閥のボンボンなんですよね~」
アハハ金持ちはわからないや、と笑いながら雪は言う
「俺には雪のが分からない」
「?」
「雪、お前、本当に人間か?淫魔より吸血鬼より力がある人間なんて見た事がない」
気になっていた質問を問掛けるとニャハハと笑いながら
「人間かもしれないし悪魔かもしれません」
最初のコメントを投稿しよう!