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淫魔の血
自分の体に流れる血だ
官能作家として
人の世の日常に身を
落とせど
変えられない人外の性
「藤沢先生ッ♪原稿くださいっ♪」
家の前で箒片手に落ち葉を集めていると小柄な編集者の‐花柳雪‐があらわれた
見れば見るほど子供のような、純粋そうな瞳をしている
これで23才というんだから不思議だ…どうみても10代…
まぁ稚子趣味は無いから首尾範囲外なんだけど
「すまん…まだ終わってない」
「先生、締め切りは昨日ですよ。それを伸ばしてあげたのに…まだ終わってないなんて…」
あぁ説教が始まった
頭がいたくなる
「昨日は…なんだ…気が付いたら他人の家で寝てた」
「は?いいわけは聞きません。はやく原稿やりなさい」
気が付いたら箒を取り上げられ家にいれられていた
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