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「いい加減は十五の方だ!」
立ちあがり食ってかかってきたのは時雨
栗色の髪に美しいブルーアイの精悍な顔立ちが怒りに歪む
「私が何をした?」
「浮気野郎!昨日十五が他人の家から出てくるのを見た」
「淫魔の血が騒いだだけだ。時雨とて俺以外の血を吸うだろ」
吸わねぇよ…一気にテンションダウンし肩をさげしょげる時雨
さすがに言いすぎたか
「俺とのプレイがマンネリ化してつまらないからそういう事をするのか…そるなら縄だって手錠だって薬だって使ってやるっ」
おや…そうくるか
さすが私が見込んだ男…
「時雨…」
「十五…」
みつめあい
愛を確認し
抱き締めあった
その時…
「喧嘩より先に原稿やれー」
ムクリと立ち上がった雪の飛び蹴りは
痛かった…
ガクリ。
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