坂です

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7時35分 朝礼開始の10分前 少しずつ増え始めた生徒の中に、見知った顔が現れた。 課題の手を止めて軽く挨拶をする。 「よっ、おはよ大輔」 「よぉ、慎也」 衛宮大輔 俺の1年からの友人で几帳面なのに抜けていて、博識なのに頭は良くない。 いろいろ矛盾してるが、本当にこんなんだから困る。 ただ、口数は少ないがいいやつなのは分かる。 多分いいやつなのだ、多分。 「今日もぴったり10分前だな」 大輔が机に鞄を置く 。ちなみに、席は俺の右斜め前。 微妙に近い席。 「俺の体内時計は正確なんだよ。 時計は持たない主義だからな」
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