本日も、極上

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サラサラと風に靡く艶やかな髪。それは蜂のワーカー達がせっせと働いて集めてくる甘いとろとろとした蜂蜜に酷似している。 空に浮かぶ雲に負けないくらい白い肌は、彼の母親がフランス人だかららしい。 異国の母の血が濃いのか、ゆっくりと此方に振り向いた瞳を縁取る長い睫毛は色素が薄く、ビー玉のような瞳は光の加減で金色にも見えなくもない。 まさにこの世が生んだ"美"そのものだった。
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