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俺はもう30になる独身。
子供は亜衣。
小学生になる七歳の娘だ。
今日は土曜日。
娘の亜衣と共に都内にある、大きな総合病院に来ている。
亜衣と共に慣れたように病院内を歩く。
すれ違う看護婦とはほとんど顔見知りだ。
六年…
六年も通っているのだから。
そして、かなりお世話になっている看護婦さんとすれ違う。
「あら、亜衣ちゃん今日もお見舞いかい?」
笑顔で亜衣に話しかける看護婦の神田さん。
神田さんは母親の居ない亜衣をいつも可愛がってくれている。
「ぅん!そうだょ!だって亜衣のママと早くお話ししたいから、パパに連れてきてもらったの!
」
それに対し神田さんは亜衣の頭を優しく撫でてくれた。
亜衣もそれによころびはしゃいでいた。
そして亜衣はそのまま走ってママの…優希の病室へ走って行った。
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