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『ミキお疲れ~!』
個人撮影が終わりジュンと入れ代わりに楽屋に戻る。
(早く終われ~チャミの待つ家に帰りたいんだ~)
心の中で駄々をこねてみる。
ふと、ユウがいない事に気づいた。
(トイレか?)
『なぁヒロ、ユウは?』
『ユウなら用事があるからって出掛けたよ。
次の撮影までに戻ってくるって』
いじっていたノートパソコンを閉じてヒロはこちらに振り向き答えた。
『ふ~ん。珍しいね。責任感の強いユウが仕事の合間の短い時間に出かけるなんて…』
『…ところでミキ…。チャミの事だけど…。』
『……まだ記憶は戻らないけど元気だよ。』
ヒロに返事しながら、携帯をみるとチャミからの着信。
急いでかけ直すが…出ない。
嫌な予感がする…
『ヒロ!俺もちょっと出てくる!』
何事かとビックリするヒロ。
『え!?ミキ…!』
ヒロが言い終わるより先に楽屋を飛び出した。
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